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2004年12月31日
忘己利他
以前もこの言葉を使って職人魂を書かせていただいていますが、今、2004年の最後を締めくくるこの日に、今年を振り返り、そして来年を思うと、この言葉が一番私の心にはっきりと映し出されます。
忘己利他・もうこりた・・・この言葉は天台宗の宗祖、伝教大師が著した「山家学生式」の中で書かれた言葉で、己を忘れて他人を利するは慈悲の極みなりということです。自己の利害・損得を忘れて、他人のために尽くすことは、この上のない究極の慈悲・見返りを求めない愛である。という意味のようです。
この言葉はちょうど11年前ご縁があり、当時の天台座主・山田恵諦さんから教わった私にとって、とても大切な言葉です。
今年一年おかげさまで順調に仕事をさせていただきました。そこで少し欲が出たというか、
小手先の売り方に走ってしまった時期がありました。売ろう売ろうとして、儲けよう儲けようとして、今の仕事を広げよう広げようとしていました。そして宝石工房KADAの一番良いところを忘れて仕事をしていました。何だか知らない焦りにも似た感じで、心ではなく頭だけで売るテクニックばかり勉強しようと思ってました。
そんな時にうちの奥さんに対してある方からひとつのメッセージが送られてきました。(彼とは私のことです。)
「原点に戻るっていうことは、中々簡単じゃないです。
でもそこをせずに未来はないので、自分たちのお店はどういう商品を
通して、お客さまにどんな満足を与えたいか・・・に立ち返って下さい。
彼は自分の良さをちゃんと理解してないです。
彼の良さはテクニックじゃないところにあります。
方法論を覚えるよりも、まずはとことん商品を愛し、とことん人を愛し、
相手(お客さまは当然として)の喜ぶことを心から願えるところです。」
・・・・完璧忘れてました。
このメッセージで叩き起こされました。そして思い出しました。どうしてこの仕事をしていたかの原点を!まさしく「忘己利他」でした。お客様に感動してもらい、心底喜んでいただける作品を作ることが私の仕事です。
なんだかいっつもわかっているようで、わかってないんです。ほんと大切なことがぶっ飛んじゃっているんです。調子に乗りやすいというかすぐ有頂天になってしまうというか・・・
ほんと、情けないです。(泣)
2004年の最後として、そして2005年のキャッチフレーズとして、やっぱり私の場合は今年も、来年も、そしてこれからも、づうっ~~~と「忘己利他」となりそうです。
ええ、「もうこりた!!」なんて言わないようにはりきって仕事していきます。
おかげさまで今年も宝石工房KADAは無事に1年を過ごすことができました。
ほんと皆さまのおかげです。「ありがとうございました。」
スタッフ一同、心を揃えて、もっと、もっとお客様に感謝しながら、笑顔を忘れず、出逢いを大切にしていきますね。
2005年が皆さまにとって素晴らしい年となりますように。
そしてまた素敵な出逢いがありますように。
投稿者 kada : 2004年12月31日 16:25
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