2005年10月の投稿

« 2005年09月 | メイン | 2005年11月 »

2005年10月18日

信頼力

昨日は新潟のお客様からほんと、嬉しいメッセージをいただきました。

当店でピアスのリフォームをさせていただいたんですがそのお客様から

「実際に店舗に行っていないのにすごく充実感があります。
『お買い物したぞ~!!』って。」

というメッセージをいただきました。
スタッフ一同、感謝!感謝!!です。

リフォームの内容は18金のダイヤのピアスを4本爪のピアスにリフォームするというシンプルなリフォームです。それなのにとっても喜んでいただき、なんだかこちらまで嬉しくなってしまいました。
今回のリフォームがこんなに喜んでいただけた一番の理由はお客さまと当店の「信頼力」の強さがあったからだと思います。

大切なジュエリーを他人に託すというのはお客様にとっては本当に不安なことです。ましてやインターネットでの仕事の依頼ですから、実際会ったこともない私に大切なジュエリーを託すということは奇跡的なことに近いことだと思います。
このピアスをリフォームさせていただいたお客様は以前、当店でダイヤのリングのリフォームをさせていただいた方なので、ほんとお互いに安心して仕事ができます。
そしていい仕事ができます。

リフォームがうまくいくかどうかは何よりお互いの「信頼力」が大切となります。この力から出来上がるリフォームは間違いなく素晴らしいリフォームとなります。

なんて言いましょうかましょうか、お互いの信頼があり安心して仕事が出来始めるとメールのやり取りだけでどんなものを望んでおられるかがよくわかるようになるんです。
相性がいいと言ってしまえばそれまでなんですが、「お客様とのご縁があって生まれた素晴らしい出逢いから、それを感謝するお互いの心が『信頼力』となり、また新たに素敵なリフォームの作品が生まれるという」とってもいい関係が出来上がります。

また今日もこの「信頼力」を築くために一生懸命リフォームの仕事させていただきます。
このお客様からいただいたメッセージで今週は元気に機嫌よく楽しく仕事ができそうです。

「Hさん!ほんとっ、嬉しいメッセージありがとうございました!!!!」


投稿者 kada : 18:20 | トラックバック

2005年10月13日

汗と涙のスーパーダイヤモンドリング・ストーリィ 熱血&情熱編

タイトルだけでもスポ根物語のようですが
それを地でいくような体育会系のリフォームをさせていただきました。(笑)
ハイ! ほんと鍛えられました!!(爆)

話はさかのぼりますが、今年の2月1日、お客様から一通のお問い合わせのメールが当社に届きました。

お客様はとっても高品質なダイヤのリングをお持ちなのですが、どうしてもお手持ちのリングの作りに納得がいかないとのことで、「せっかくのいいダイヤの輝きが100パーセント生かされていないので、その輝きを全て引き出すようなリングの枠に作り直したい」という依頼でした。

その文面からもお客様の相当なこだわりが伝わってきたのですが、現在のインターネットでのやり取りで細かなダイヤの爪の大きさ、枠の細部のデザインを打ち合わせするのは難しいと思い次のようなメールをお返ししました。

『お客様のご希望の爪の位置とか、大きさ、石の角度、ダイヤの面の向きの合わせ方、共通爪の丸み、メインのダイヤに対してメレダイヤの枠の高さ等インターネットだけで打ち合わせさせていただくのは難しいと考えます。

やはり工程一つずつ実物を見ながら打ち合わせをして納得していただきながらワックス、キャスト、爪のロ-付け、石留めをお互い確認しながらでないと難しい仕事だと思います。
素晴らしいトリプルエクセレントのダイヤをお持ちなのできれいに面を合わせて見せたいというお気持ちがとても伝わってきます。

最小限の爪と作りで最大限ダイヤの美しさを表現することはハリー・ ウィンストンを始めとして宝石店の目指す作りです。
お客様のご希望の作りもやはり、実物をみながらしっかり打ち合わせをしながらでないと現在の当店のインターネットだけのやりとりではお互い納得のいく作品が作れないと思います。ほんと申し訳ないお返事ですがどうかよろしくお願いいたします。』

とやんわりお断りをいたしました(笑)・・・・
通常ですとここでメールのやり取りが終わるのですが、なんと第2弾のメールが!?

『本当に「飛び込み状態」のリフォーム依頼、その上失礼な要求を並べ立て本当にご無
礼致しました。
しかし、KADA工房さんのHPをじっくり読むにつけ、「ここにお願いしたいな・・・」と思い、第2弾のメールをしてしまった次第です。
そちらまで伺うことは出来ませんが
○画像でのやりとりで進めていくこと
○ただ爪の位置とか、大きさ、石の角度、ダイヤの面の向きの合わせ方、共通爪の丸み、メインのダイヤに対してメレダイヤの枠の高さ等は私の希望や好みをお伝え致しますが、KADA工房さんのスタッフの方々はプロでおられるので、微妙な調整はお託ししたいと思っております。』

ここまで提案していただいてこのリフォームをお断りすることはできません。
当店の宝石職人・渡部と話しをして少しづつ確認しながら仕事をしていけば大丈夫ではないかと話し合いリフォームをお引き受けすることとなりました。

ここからが汗と涙の熱血&情熱編の始まりでした(笑)

最初のワックスの状態ではいくつかのモデル変更はあったものの、なんとかOKをいただきました。それが7月でその間のメールのやり取りが70通近くになっていました。

そして実際にワックスから渡部の仕事の組み立て工程に入りました。
一番伝えることいが難しいと思っていた爪の工程に入ると、やはりお客様のご要望爪の形、大きさ、留め方がうまく表現できません。こちらでは会心の作と思って写真をお送りするのですがお客様のイメージ通りのご希望の形とは少し違ってくるのです(泣)

一番大切なポイントなのですがなかなかうまく、バランス良くご希望の形にまとまらないんです。
通常だと現物を見ていただくと絶対、美しいと思っていただける自信がある出来上がりなのですが、写真では不思議とお客様の目標とする出来上がりのイメージとは違って見えてきます。でもそれは決して写真のせいではなく当店の作りのせいなのです。

とにかくご指摘いただいた箇所を渡部がひとつひとつ丁寧に直しをしていく以外にはありません。ほんと汗と涙の作業でした(笑)
だんだん倒れても倒れても立ち上がる「あしたのジョー」のような気分になってきました。
でも渡部は決してあきらめませんでした。

「お客様がこんなに情熱をもっておられるんだからそれをこちらも熱意で返さんといけん!まあ、何でも言われるとおりにするけん、まかせなさい!!」と

そしてまたここから3ヶ月の歳月が過ぎた今月、メールのやり取りが110通を越えた頃、やっとお客様の満足のいく作品に仕上がりました。
日本一のこだわりのスーパーダイヤモンドリングの誕生です!

まずは写真で確認していただいた時のメールです。
『送っていただいた正面の画像を見て「やった~」と心底思いました。
ありがとうございました!!
ワガママをたくさん聞いていただいてありがとうございます!』

そして現物をお送りしてお手許にリフォームが届いて
『箱を開けるのがとてもドキドキでした。
画像と実物がどうぞ、違いませんように・・・・・
!!!!!!
画像よりはるかに素敵でした・・・・。
最高な点(いくつか 笑)
1,特に横からのダイヤの眺めが最高に綺麗。
今まで、この様なくりにしてあって、これだけ石がだしてあるものは見たことありません。(完璧です)
本当にこのデザイン「加田オリジナル」で特許?実用新案?意匠登録できるのでは?本当にそう思います。
2,センターの石の色、吸い込まれそうな感じです。わぁ~こんな光り方だったっ
け~ってビックリですよ。
横のダイヤはチラチラ輝く感じなのに、真ん中はなんだか迫力・・・すいこまれ
そう・・・
以前のリングでは、こんな感じは「皆無」でしたね・・・。

加田さんの工房で、この石は本当に・・・何だか「化けた」様な気がします。
「化け方」が凄すぎるのですが、なにか石が加田さん、渡部さんに「こうしてくれ」と言ってきたのでしょうか?(そんな感じです)・・・・』

メールはまだまだ続きますが
本当に嬉しいお便りとなりました。

そして当店としても、作りやデザインにおいてとっても勉強になったと共に、お客様にこうして感動していただける仕事ができたんだ!という自信にもなりました。
何度も修正し、メールをお出しして、そのお返事に渡部と一緒にドキドキ・ワクワクしたのも今となってはいい思い出です(笑)

素敵な出逢いがまたひとつ増えました!!!!
そうそう、うちの渡部に言わすと
このリングは「汗と涙の」ではなく
「愛と勇気のスーパーダイヤモンドリング・ストーリィ」だそうですよ(笑)

『Mさん本当にありがとうございます。』




投稿者 kada : 18:18 | トラックバック