2006年08月の投稿

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2006年08月24日

加田のこころ、信用第一のこころ

今日、突然お店に「私、覚えてます!『信用第一 加田時計店』のキャッチフレーズ!!」
の文章から始まる一通のFAXが送信されてきました。

おお!新手のFAXを使ったキャッチセールスか!!(笑)と思ったのですが・・・・

FAXの相手は先日出雲に帰省して、お店に寄っていろいろ楽しい話をしてくれた私の大切な親友である横浜のTさんからでした。
Tさんと私は小学校以来の友人で帰省するたびにお店に寄ってくれます。
先日も中学校当時の音楽の話で盛り上がりました。
「かぐや姫、吉田拓郎、風、オフコース、ユーミン、ビートルズ・・・まだまだ出てくる玉手箱(笑)」今年は吉田拓郎とかぐや姫のコンサートを静岡のつま恋に聞きに行くそうです。

その親友が横浜に帰ってから当店のホームページを見ながら(読みながら)、頭に浮かんだ言葉が・・・
昔、当店が使っていたキャッチフレーズ「信用第一 加田時計店」だったそうです。
それを伝えたくてわざわざFAXを送信してくれました。

そうなんです。15年くらい前までは当店は時計を主に販売していまして、その頃のキャッチフレーズが「信用第一」でした。これは私のお祖父さんが会社を創業する時に考えたもので、商売の基本は常にそこにあると言って、子どもの頃から耳にタコができるくらいに聞かされた言葉です。
今、当店は宝石店として営業させていただいていますが、その友人に言わせると 「加田くん家(当店)の根本は『信用第一』であって、このホームページを読んでいてもその『こころ』が強く、各所に表れている!」そうです。
またスタッフそれぞれの特性が表れていて、特にこの職人魂日記に書かれている、私と渡部の話のところではまるで会話が聞こえてくるように「らしい!」そうです(笑)

ほんと、親友からの突然の嬉しいメッセージでした。当時と売るもの、している仕事はと違っていても、その根本は変わっていないことをわざわざ伝えていただけるなんて!
「このメッセージを送ってもらい、なんだか忘れ物、落し物を届けてもらったみたいだね!」「ほんと嬉しいメッセージに元気づけられたね!」とスタッフ皆で話をしましたよ。
そして日頃なにげなく、気にも留めずに使っていた「信用」の言葉が、また私たちのこころの中でピカピカになり輝きだしたようです。

ひとつ、ひとつの仕事を丁寧に、心をこめてさせていただきますね。
奇跡的なひとつ、ひとつの素敵なご縁から信用を積み重ねられるように、
いい時も、へこむ時も(笑)、どんな時にも「信用第一」をモットーに!!

「Tさ~ん!!今日は本当にありがとう!!!!」

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2006年08月22日

プラチナ・ガーネット、ダイヤリングのジュエリーリフォーム

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ガーネットのリングをリフォームさせていただきました。ガーネットはお客さまの誕生石で18金の枠に入っていたものを石だけ使いました。
それに結婚10周年の時にご主人からプレゼントされたプラチナのスイートテン・ダイヤのリング(あの10個のダイヤが付いているリングです!)と以前お祖母さんからいただかれた昔のデザインのプラチナのネックレスをリサイクルしてジュエリーリフォームいたしました。

ガーネットの4本爪の石留めとダイヤの左右5個づつ、10個の彫り留めが絶妙にバランスよくできたリングとなりました。
彫り留めのラインとガーネットを留める爪の立ち上がりのラインを同じにしたところに、このリングの特徴があります。シンプルながら、なかなかゴージャスにも見えるジュエリーとなりました。

■完成プラチナグラム 8,5g
■不要プラチナ 12,2g
■リサイクルプラチナ 12,2g×0,7=8,5g
■不足プラチナ代金 8,5g-8,5g=0g したがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 ガーネット4本爪
           爪1本に対して2,625円×4本=10,500円
           ダイヤ彫り留め2,100円×10個=21,000円
■完成代金 18,900円+10,500円+21,000円=50,400円

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2006年08月17日

プラチナ・サンゴ、ダイヤペンダントのジュエリーリフォーム

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かなり昔の18金のサンゴの指輪をお持ちで、今回それをペンダントにジュエリーリフォームいたしました。
他にもプラチナ製でダイヤがひとつづつ留まったリングを2本お持ちでしたのでそのダイヤを2個使い
プラチナをリサイクルして枠を作らせていただきました。

日本の宝石として珍重されてきたサンゴ、その中でもこのペンダントのように血赤サンゴと呼ばれる真っ赤なサンゴはお守りとして古来より使われてきたそうです。
血赤サンゴはサンゴの中でも採れる数が少なく、大変高価なものだったと聞きます。
お預かりしたサンゴもほんと引き込まれそうな赤色をしていて、お守りになるのも納得させられます。

■完成プラチナグラム 6、3g
■不要プラチナ 9,0g
■リサイクルプラチナ 9,0g×0,7=6,3g
■不足プラチナ代金 6,3g-6,3g=0g したがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 サンゴ4本爪留め
           爪1本に対して2,625円×4本=10,500円
           ダイヤ埋め込み石留め 2,100円×2個=4,200円
■完成代金 18,900円+10,500円+4,200円=33,600円

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2006年08月16日

プラチナ・ルビーペンダントのジュエリーリフォーム

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引き続きペンダントのリフォーム例のご紹介です。
以前お買い求めいただいたルビーの石を今回ペンダントにジュエリーリフォームいたしました。
厳密に言えば時間差があるとはいえ、これはオーダージュエリーとなりますね(笑)・・・

とにかくシンプルなペンダントをお作りしました。
お客さまのご要望により四角いデザインのペンダントなんですが、上面が微妙に曲面となっています。
実はこの曲面にはお客さま自身の相当のこだわりがあり、ワックスの段階で何回も作り直しをいたしました。形が決定するまでかなりの時間がかかった労作です。
そう見えないところがこの作品の凄いところです(笑)

またこの微妙な曲面にルビーを埋め込みの石留めをしました。、このひとつ前にご紹介したペンダントと同じ石留め方法なのですが、平たい面と曲面との違いでずいぶん石留めの印象が違ってきました。
お客さまの個性が前面に出た、不思議な味のあるペンダントに仕上がりました。
プラチナはお客さまのお母さまが不要なプラチナリングをお持ちで、それをお使いしてリサイクルできるグラムの範囲で作らせていただきました。

■完成プラチナグラム 5,0g
■不要プラチナ 7,2g
■リサイクルプラチナ 7,2g×0,7=5,0g
■不足プラチナ代金 5,0g-5,0g=0gしたがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 5,250円(ルビー0,3カラット)
■完成代金 24,150円 

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2006年08月15日

K18ピンクゴールド・ダイヤペンダントのジュエリーリフォーム

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おかげさまで、最近「ペンダントにリフォームしたい!!」というお客さまからのお問い合わせをたくさんいただきます。
そこで、本日は18金の立爪タイプのペンダントからオリジナルデザインのペンダントにリフォームさせていただいたお客さまのジュエリーリフォームを紹介させていただきます。

昔ながらの大きな6本の爪でダイヤが留めてある0,3カラットのプチネックレスをシンプルなダイヤのペンダントにジュエリーリフォームいたしました。
お客さまが別にピンクゴールドのチェーンをお持ちで、「これに合わせたペンダントを!」とのご要望で、お手持ちの18金もピンクゴールドにリサイクルしてシンプルなデザインのペンダントをお作りいたしました。
不要な18金がプチネックレス以外にもお持ちでしたので、この機会にリサイクルして完成グラム4グラムとボリュームたっぷりととなりました。
まさしくクールでカッコイイペンダントですっ!!

■完成18金ピンクゴールド枠 4,0g
■お手持ち18金 5,8g
■リサイクル18金 5,8g×0,7=4,0g
■不足18金代金 4,0g-4,0g=0gしたがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 5,250円(ダイヤが0,3カラット)
■完成代金 18,900円+5,250円=24,150円

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2006年08月12日

プラチナ・ピンクサファイヤ、ダイヤリングのオーダージュエリー

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今回も遠方よりわざわざご来店いただいたお客さまのオーダージュエリーを紹介します。
ほんと遠方からいらっしゃるお客様には、車でガソリン代もかかるのにわざわざお出掛けいただき、
感謝、感謝です。「本当にありがとうございます。」

お客さまの誕生月が9月でその誕生石であるサファイヤのリングを作らせていただきました。
サファイヤの中でもひときわ明るく美しく輝くピンクサファイヤ、特にその中でもダイヤのように輝くカットのものを選んでいただき、それをメインにして作らせていただいたのがこのオーダージュエリーです。
ピンクサファイヤとダイヤをプラチナの外枠が取り巻くようにデザインいたしました。
シンプルなデザインですが、石の美しさと輝きがこの外枠のおかげでよりいっそう強調され、石自体も大きくしっかり見えるようになりました。
我ながら「丸い外枠の中に石がバランスよく、うまく石留めができたな~」と自画自賛する作品となりました。

ピンクサファイヤと言わない限り、ピンクダイヤに見えてしまうような輝きをもったリングです。
やっぱり私はピンクの石が大好きなようです(笑)

今回はリングの加工料だけのご紹介です。
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 ピンクサファイヤ 5,250円
           ダイヤ 2,100円×2個=4,200円
■プラチナ代金 6グラム×8,400円=50,400円
■総加工料 78,750円

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2006年08月11日

プラチナ・ダイヤモンドリングのジュエリーリフォーム

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宝石工房KADAが最も得意として、現在も1番たくさん仕事をさせていただいているダイヤリングのシンプル・ジュエリーリフォームです。
特にこの人気の5型の1番は今まで仕事をさせていただいたダイヤ立爪リングからのジュエリーリフォームの中で1番人気のデザインです。
ボリュームたっぷりのひっかかりのないリングは今もたくさんのお客さまの指に燦然と輝いていると思います。
今回もこの人気のジュエリーリフォームをさせていただき、こんな嬉しいメッセージをお客さまからいただきました。


「届きました。素敵にリフォームしていただいて本当にありがとうございました。
 主人も綺麗にしてもらったと凄く喜んでいます。
 さっそくはめてもらいました。サイズも丁度良く、シンプルでボリュームもあり、
 ほとんどはめる事のなかった立て爪リングが、
 こうしてリフォームされて日の目を見ることが出来良かったです。
 これからはタンスの片隅ではなく私の指がこのリングの指定席になるでしょう。(笑) 」

こうしてまたお客さまからのお便りから元気をいただき、また次の仕事に気合を入れてとりかからせていただいています。
さあ!本日も頑張ります!!

■完成プラチナ枠 8,2g
■お手持ち不要プラチナ 11,8g
■リサイクルプラチナ 11,8g×0,7=8,2g
■不足プラチナ代金 8,2g-8,2g=0g したがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 5,250円
■完成代金 18,900円+5,250円=24,150円


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2006年08月10日

前田青邨展

先日、出雲から車で一時間弱の道のりの島根の県庁所在地、松江に行ってきました。
松江のお客さまのところにダイヤのペンダントをお納めすることが目的で、ちょうど夏休みで暇にしていたうちの次男と一緒にお客さまのお宅にお伺いさせていただきました。

納品後、久々に島根県立美術館を訪れ、ちょうど開催していた日本画家の「前田青邨展」を見てきました。

日本画のことはほとんど知識がありませんし、ましてや日本画家、前田青邨のことも以前どこかで聞いたことがある作家という程度で作品のことなどまったく見たこともありませんでしたが・・・
せっかくここまで来たのだからと、次男と一緒に会場の作品を見て回りました。

その作品の印象は、構図の素晴らしさもさることながら、まずは画面に描かれているものがこの画家によって緊張感にあふれた一本の線で、的確にシンプルに表現されていることにびっくりしました。その一本の線で描かれ表された形に感動すら覚えます。
ものを見る目と、ものを表す線を究極に追いかけ研鑽すると、唯一の抜き差しならない、絶対的な一本の線がその手から生まれてくるそうです。
その線がこんなにも美しく、また内面の質感までも表現できることに感心させられました。

もうひとつ感動したことは画面の海の青の色合いです。
青い色だけでその情景が物語られているのです。
「真鶴沖」「大物浦」「知盛幻生」はいずれも源平合戦を題材に描かれた作品でその中に海と武士が描かれています。

「真鶴沖」では石橋山の戦で敗れ、海路、真鶴沖から小船で安房に逃れようとする源頼朝ら源氏の武士を描いたもので、この逃亡が後日の源氏の隆盛の出発点になったと伝えられているそうです。そこに描かれている海の青は逃亡の図でありながら、悲壮感がなくその後の源氏の繁栄を暗示するかのように、ほんとうに目に飛び込んでくるような鮮やかな、まぶしい美しい青で描かれています。

「大物浦」は頼朝に追われて都を離れて大物浦から海上を船で西国に向かう義経とその一行を描いたものです。暴風雨の中この葉のように波の翻弄される船中の様子が描かれていて、その海の青さは「真鶴沖」とは正反対で暗く渦巻き、今にもうねりに飲み込まれてしまいそうな、見る者の胸も不安でいっぱいになってしまいそうな青で表現されています。

「知盛幻生」は大物浦から暴風雨の海上、舟で西国に逃亡する義経一行の前に現れた、平知盛ら壇ノ浦で滅ぼされた平氏の亡霊を描いた作品です。
そこには黒か青かわからないほどの果てしのない絶対的な暗い青が使われ、恐ろしいくらいの浪と風が白い細かい波しぶきで表現され、そこに亡霊たちの浮かび上がった姿が描かれています。ほんと絵の中に引き込まれそうになるような怨念のこもった深く凄い青だと思いました。

日本画のことはほとんど知らない私ですがこの場面、場面を物語る「青」には素直に感動と驚きを感じました。
またこういう機会があれば日本画、洋画とジャンルにとらわれずに島根県立美術館に足を運んでみたいと思います。

ほんと久々にお店から外に出て、有意義な一日を過ごさせてもらいました。そういう意味でも松江のお客さまに感謝しなければなりません。「偶然ではありますがこういった機会をいただくきっかけを下さった松江のKさま。本当にありがとうございました。また家族でお伺いさせていただきますね。」

そうそう、一緒に行った小5の次男も静かに一生懸命絵を見てました。
「どうだった?」と聞いたら「絵が良かった!!」そうですよ。(笑)


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2006年08月07日

プラチナ・エメラルド、ダイヤペンダントのジュエリーリフォーム

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遠方よりわざわざご来店いただいたお客さまのジュエリーリフォームです。
「スタッフ一同で感謝、感謝です。」

素晴らしく輝きの美しい、透明度のあるエメラルドをジュエリーリフォームさせていただきました。
元々はリングでエメラルドを中心にダイヤがぐるりと取り巻いたデザインでした。
このままのデザインで、しかもリングだと、なかなか普段登場の機会が少ないとのことで、思い切ってペンダントにジュエリーリフォームなさいました。

「とにかく、シンプルに、でも美しいエメラルド輝きを最大限に生かして、さりげなく使えるペンダントに!!」というご要望で、テーパーカットという台形のダイヤと小さな丸いオーソドックスなカットのダイヤの2種類のダイヤで取り巻かれていたのですが、今回は丸いダイヤだけを使いシンプルに2列に彫り留めさせていただき、その中にエメラルドを爪留めしました。
チェーンはペンダントの上下どちらからでも通すことができるようにしました。チェーンの長さによってペンダントの上下が変えられそれだけで表情が違って見えます。

エメラルドはその石の中にたくさんの内包物や亀裂があるため、衝撃に弱く、欠けやすい石です。それがリングとなると、なかなか普段使いには気を使い、どちらかと言うと、とっておきのジュエリーとなりがちです。
でもそのグリーンの色合いは数ある宝石の中でも際立った美しさ、輝きを放ちます。

今回、ペンダントにジュエリーリフォームさせていただき、エメラルドの美しさを再認識させられました。
どんなにシンプルにお作りしても、その鮮やかなグリーンのおかげで目がそこでハッと留まるんです。
ましてや、このペンダントように美しいダイヤが上下に留められていたら・・・ほんと、そりゃもう!!絶対にペンダントのジュエリーリフォームにはおすすめの石ですよ。

■完成プラチナ枠 3,3g
■お手持ち不要プラチナ 3,3g
■リサイクルプラチナ3,3g×0,7=2,3g
■不足プラチナ代金 3,3gー2,3g=1,0g 1,0g×8,400円=8,400円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 エメラルド4本爪留め爪
           爪1本に対して2,625円×4本=10,500円
           ダイヤ彫り留め 2,100円×10個=21,000円
■完成代金 8,400円+18,900円+10,500円+21,000円=58,800円

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2006年08月05日

おかげさまの仕事のご依頼

偶然だと思うのですがここのところ、以前ジュエリーリフォームをさせていただいたお客さまからまた新たにジュエリーリフォームの仕事をたくさんいただいています。

こうして再度仕事をいただけることはほんと嬉しいことでスタッフ一同で心より感謝しています。
また最初に作らせていただいたリフォームよりはもっといい作品をお作りしようと自分にプレッシャーをかけつつ、気合を入れてワックス制作に励んでいます。

以前お作りしたリフォームをお客さまが気に入っていただき、また再度仕事をさせていただける訳ですが、なかなかこうして同じお客さまに再び仕事をさせていただくことは今までそんなに多くはありませんでした。
お客さまによっては一生に一度のジュエリーリフォームの機会となることもあります。当店が得意とする婚約指輪の立て爪リングのリフォームとなるとほとんどの方が最初で最後となります。
また宝石というイメージからも何回もそうちょくちょく仕事をいただけるという仕事ではないと私も自覚していたのですが・・・ほんと嬉しい誤算です。

こうして今たくさんのお客さまの仕事を再度させていただくことを本当にありがたいと思います。また期待を裏切ることなくしっかり仕事をさせていただこうと思います。
「スタッフ一同で心を揃えて頑張ります!!」

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2006年08月03日

宝石工房KADAの「こころ」

先日、当店のホームページの「お問い合わせ」から一通のメールをいただきました。
お手持ちのジュエリーがまずはリフォームできるかどうかのお問い合わせでした。
そしてメールの最後にこう書き込まれていました。
「小さくて全然たいしたものではないのですが、大事につけていたものなので、リフォームできるかどうかだけでもお返事いただければ幸いです。」と

私はそのお返事にこう書かせていただきました。
「いえいえ、宝石の価値はご自分の思いからくるものです。ですからたとえ、人造石でも身に付ける方の思いから天然の宝石以上の価値観がでると思います。またそうしたリフォームは当店のもっとも得意とするリフォームです。」

そしてお問い合わせのお客さまに2年半前にこの職人魂に書いた日記を紹介させていただきました。
ここに書かれていることこそ宝石工房KADAの「こころ」です。
このお客様とのメールの遣り取りを通して1番大切なことを再度、心に刻んだ私です。

2年半前に書いた日記に載っているリフォームさせていただいたブローチはまだこのホームページが立ち上がる前のかなり以前にジュエリーリフォームさせていただいた作品で残念ながら画像に残してありません。
本日、この日記の前に紹介させていただいたジュエリーリフォーム例は今年のお正月に作らせていただいた人造ルビーのリングです。
月日が経ってもこうした仕事を続けてさせていただけることを今更ながらお客さまに感謝したいと思います。
「本当にありがとうございます。」

以下がその文章です。
読み返すとかなり恥ずかしい気持ちもしますが、この「こころ」今も決して変わりません。
2日に渡って書いた長文ですのでまたお暇な時にでも読んでやってくださいませ。

■宝石の価値
今まで、いくつものジュエリー・リフォームさせていただきました。そしてそのどれもが宝石工房KADAの誇るべき仕事です。

そのやり始めの頃、自分のジュエリーリフォームの考え方を決定的に変えたお客様との出逢いがありました。この仕事のおかげで私はここまでリフォームにこだわることができたと言っても過言ではありません。
ちょうど10年前になります。ひとりのお客様が当店にリフォームの依頼に訪れます。

その方が当店にお持ち込みになったジュエリーはおそらく戦後まもない頃作られた指環でした。その指環は9金(現在、ジュエリーは18金で作られています。その頃は金自体非常に高価で純度を落として使われていました。)で赤色の石が留められていました。

お客様は「これは母が遺してくれた大切なルビーです。いつかは作り替えてやりたいと思ってました。こんなに大きいルビーなので、なかなか似合う年代にならないと身に着けれないと思っていたので、今まで大切にとっておきました。子どもも独立してやっと家計も楽になったので、自分にご褒美でこの機会に作り替えたいと思ってKADAさんに来たんです。宝石屋さんで見るとルビーとっても高価なので、こんなに大きいルビーだと、いったいいくら位なんでしょう?」とおっしゃいます。

私はその指環を見せていただき「はっ」とします。そう、そのルビーは人工ルビーなのです。戦後まもないころ、ある時期ブームのようにして日本中に大量に出回ったものでした。
今で言うイミテーションジュエリー、いわゆるまがい物です。
お客様の嬉しそうな顔を見ていると、返事に躊躇する私ですが、やはり真実を伝えなければ、一生お客様はこれを本物だと思い込んでいかなくてはなりませんし、当店としてもお預かりする以上は真実を伝えなくてはなりません。
そして、そのことをお客様に伝えます。

お客様は「えっ」という感じで少し困ったような表情で、ちょっと考えてから、
笑顔で「やっぱりお願いします。私も実はこんなに大きなルビーが家にあること自体おかしいと思ってました。でもいままで宝石になんて縁がなかったので、それすらわかんなかったんです。ほんとこんなもの持ってきてすみません。でもこれ私がお嫁に行く時、唯一私に持たしてくれたものなんです。当時は生活が大変で、そんな時に母から受け継いだ私にとっては何物にも代えがたい大切な宝物なんです。ぜひお願いします。」と。

もう私、大感動です。そして自分自身の宝石の価値観がこの方のひと言で変わりました。
そう、このお客様との出逢いによって、宝石の価値は持つ方の考えで変わるということ教えられました。
そしてこのひと言で当店の「職人魂」が震え、燃え上がります。

最高に素敵な、そして何物にも代えがたい赤い石の指環に感動した当店スタッフは早速リフォームに取り掛かります。

まず、その方のお母さんのこともっと知りたくなりました。そして、お持ちになったお客様のことも・・・・そうここは、私よりも人生経験が豊富で、しかもあっという間に人と親しくなることを特技とする。宝石職人渡部正の出番です。素敵なお話聞かせていただきました。
宝石のこと以外のいろんなことお話したと思います。お客様の子どものころの思い出、お父さんが早く亡くなり、お母さんが一生懸命働いて自分達を大きくしてくれたこと。その頃の生活大変だったけど、今の時代に比べ、贅沢はできなくても、とってもささやかだけど、夢があったこと。すごく本が好きで、本を買ってもらうのがその頃の一番の楽しみだったこと。ともかく取り留めなくいろんなお話、聞かせていただいたこと覚えてます。
そして結婚するとき母から唯一自分に持たせてもらったもので、しかも、亡きお父さんが最初で最後の二人の旅行の記念に、お母さんに買ってくれたものだと。

当店のスタッフ全員でそのお客様にあったジュエリーはどんな形だろうと考えました。
そして、お客様のご要望をお聞きします。

大きな赤い石は指環としては大きい石です。ましてや、お客様は今まで宝石なんて着けたことが無く、そのまま指環に作り変えてもなかなか身に着ける機会がないとのこと。普段はあまり身に着けること無いので、できれば町内会の旅行とか、ちょっとしたお出掛け、会合などに着けていきたい。少しお金かけても胸をはってできるもの。自分の娘にも受け継いで欲しいと思うので、お嬢さんにも気に入ってもらえるもの。

これらのご要望を踏まえ、当店がご提案をしたリフォームはブローチとしてもペンダントとしても使えるジュエリーでした。
さりげなく使えるペンダントはすぐ思いついたのですが、それだけではすこし軽い感じなので、この石の想いをもっと伝えたいため、そして結婚式とかでも使えるようにブローチとしても使えるように工夫しました。ブローチに加工すると少しあらたまったフォーマルなイメージになります。
もちろん元々の枠使ったお安いリフォームもあるのですが、ここは予算もあるので全てを新しくデザインしなおしました。

ここは私の出番です。お嬢さんでも出来るよう、シンプルな作りにした上で、お客様だけのオリジナルデザインをしました。そして、素材はあえて18金を使いました。当時でもプラチナが素材的には主流でしたが、この赤い石を最大限綺麗に見せることできるのは、18金で、それも少し銀の割合の多い黄身を帯びた金。そう、ヨーロッパのアンティークジュエリーによく使われる金色を使いました。これはやはりこの石の想いを最大限に生かそうとそして綺麗に見せようと思ったこだわりの結果だと思います。絶対、赤色には金色、それも黄身を帯びたイエローゴールドお勧めです。

こうして、当店自慢の赤い石のペンダント&ブローチ出来上がります。
もちろんお客様には喜んでいただけましたが、
そのお嬢さんに「お母さん、これなら私もらってもいい!」と言っていただいた時、
「職人魂」が泣きました。

「自分達はこの仕事に出逢う為に今まで仕事してきたんだよね。」
「これって、ほんとの意味での宝石の仕事だよね。」って
当店スタッフはお客様に知り合えて本当に幸せでした。
そして「職人魂」は感謝します。

Sさんありがとうございます。
だって宝石工房KADAに「ほんとの宝石の価値」気づかせていただけたのは、
あの「赤い指環」ですよ!


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K18・人造ルビーリングのジュエリーリフォーム

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リフォーム前の枠

以前にジュエリーリフォームさせていただいた人造ルビーのリングを今回紹介させていただきます。
先日、当店のホームページの「お問い合わせ」からいただいたお客さまとのメールの遣り取りから、どうしてもこのジュエリーリフォームを紹介したくなりました。この遣り取りの件はまた後から職人魂日記に書かせていただきますね。
まずはこの人造ルビーのジュエリーリフォームのご依頼の内容です。

お母さまからいただかれた大切な18金製の人造ルビーリング。ただ、リフォーム前の枠の写真を見ていただいてもおわかるように「このままのデザインだとちょっと普段使い辛い!」といということでジュエリーリフォームさせていただきました。またいくつかの不要な18金のジュエリーもお持ちでしたので、この機会にそれらの18金も一緒にリサイクルして新たにお作りするリフォームリングに使わせていただきました。
大胆に石を横使いにして、シンプルな中に少し遊び心を残したデザインを考えました。
当店の宝石職人・渡部が独自に工夫してかわいらしい、しかも目立たない4本爪でデリケートな人造ルビーを石留めしました。
アクセサリー感覚で気取らず、気軽に身に付けていただけるようになったと思います。

■完成18金枠 8,0g
■お手持ち不要18金 11,4g
■リサイクル18金 11,4g×0,7=8,0g
■不足18金代金 8,0gー8,0g=0g したがって0円
■基本加工料 18,900円
■石留め加工料 爪4本での石留め
           爪1本に対して2,625円×4本=10,500円
■完成代金 18,900円+10,500円=29,400円
           

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