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2007年05月24日

三木 稔・新作ジュエリーコレクションのご案内

本日は実店舗での展示会のご案内です。

   「夏 彩(いろどり)展」
三木 稔・新作ジュエリーコレクション
■とき  6月2日(土)・3日(日)
      AM10:00~PM7:00
■ところ 出雲パラオ2F コミュニティーホール

昨年の秋の展示会でも大好評であった三木稔先生の作品展を開催いたします。
今回も出雲に三木先生をお迎えして、新作をはじめとして数多くの作品が揃います。
スタッフ一同、心よりのおもてなしを用意して皆様のご来場お待ちしています。

■三木 稔
 1951年山梨県に生まれる。
 東京芸術大学・同大学院で彫金を学ぶ(1971~77)
 以降、個展を主に創作活動を行い海外展にも多数出品。
 日本の伝統金工技術に習熟し、その高度な技術力は高く評価されている。
 それを踏まえながらも技術にとらわれることなく、
 さらに自由で新しいジュエリーの表現を求めてきた。
 中でも自然の植物の花・葉・実などをモチーフとしたジュエリーは
 自然シリーズ「NAZUNA」として多くのファンを惹きつけている。
 早春の野原一面に咲くナズナのハート型した実の一粒一粒の愛らしさ。
 ツゲの薄い葉が揺れて触れ合う時のシャラシャラと軽やかで不思議な音。
 四季折々の、その日、その時に、
 この世に実在した素材の持つ不思議な存在感。
 これらシンプルで美しいジュエリーを身に付けるとき、
 あたかも自然に直接触れているような心地良い感覚がある。

 ●2007年現在 MIKI-STUDIO主宰・(社)日本ジュウリーデザイナー協会正会員、同会長

 ●出品歴
  1975年 東京芸術大学美術学部工芸科卒業
  1977年 同大学院彫金専攻修了
          在学中、日展・現代工芸展・国際ジュウリーアート展入選
  1985年 「インターナショナルジュウリー展」招待出品(西独/ミューヘン)
  1986年 「頭飾り展」出品(西独/フォルツハイム)
  1986年 デ・ビアスの招待によりブレッダーバウアー工房(オーストリア/クラーゲンフルト)で
         日本の伝統技法の指導とデザインの共同研究
  1987年 「空と頭との空間展」招待出品(西独/NWKギャラリー)
  1990年 淡水翁賞受賞
  1990年 日仏交換展招待出品(仏/リュクサンブール美術館)
  1995年 「現代日本ジュウリー展」招待出品(ベルギー/ゲント市立美術館)
  1995年 「日本ジュウリー展」招待出品(東京国立近代美術館)
  2000年 「セレクション2000」招待出品(独/エッセンデザインセンター)  
         その他、国内外で多数出品 

        
■「癒しのジュエリー 三木稔・NAZUNAコレクションについて」     

もし店頭にきれいなダイヤモンドときれいなお花が一緒に並んでいたとすると、大きさにもよりますが、まずは大抵の方が、「まあ!綺麗なお花!!」とお花の綺麗さに感動されることと思います。
それだけ草花には人を惹きつけ、心を「癒し」てくれる力があると思います。

三木先生のジュエリーにも人を惹きつける「癒し」の力があると思います。最近の健康ブームで何にでも「癒し」と言う言葉は使われていて、なんだか商業的な軽いイメージのする言葉となってしまったような気もするのですが、やはり三木先生の作品を見ていると素直に「やっぱり、癒しだよね~!」と感じます。

このジュエリーから心に伝わってくる「癒し」の感覚はおそらく、三木先生のご本人の人柄からくるものだと思われます。その温和な優しい人柄、飾らない静かな言葉がそのまま、自身が1つ1つ心を込めて丁寧に手作りされるジュエリーにも写し出されているからだと思います。身に付けた方が優しい気持ちになれるジュエリーとでも言いましょうか。


昨年の秋、初めて三木先生の展示会を開催するにあたって、作品を見せていただき、私は少し展示会の開催を躊躇したのを覚えています。それは今まで取り扱いさせていただいたジュエリーデザイナーの先生の作品とは全くスタイルが違い、ある意味かなり個人的で陶芸や絵画の作家の作品と同じで、見る側、使う側の感性が必要な芸術的なものだと思ったからです。

現在のデザイナーのジュエリーはどちらかというと、色石やダイヤをたくさん使いキラびやかに見せるものがほとんどです。確かに宝石としての醍醐味である美しく輝く石をちりばめ、そして自然の草花をモチーフにしたものは定番中の定番で、名前を教えていただかなければ、どのデザイナーの先生がデザインしたものかわからないほど、同じタイプのデザインがたくさんあります。
もちろん特色のあるデザインをなさっている先生もいらっしゃいますし、過去に何人も当店でも紹介させていただきました。ただ、全体的なデザインを見るとやはり見分けがつき難いのも事実です。ある意味、よく売れるもの、お客さまに支持される傾向が同じなのかもしれません。

そうした傾向の中、三木先生の作品は本当にシンプルでした。そう、18金やプラチナの素材そのものを生かした草花そのままが、ジュエリーとして作品になっていました。しかもあまりダイヤや色石を付けていないものが多数で、今までの自分のデザインを自己主張したデザイナーのジュエリーを見慣れた私は、そのシンプルさ、素朴さに正直少し物足りなさを感じました。「はたしてこれでお客さまに気に入っていただけるだろうか?」と。

値段を高くしてよりハイジュエリーを作る傾向のジュエリーデザイナーが多い中、先生の作品は価格的にもかなりリーズナブルで、お客さまにお求めやすいもので、何だか時代に逆行しているような気もしました。先生に言わせると作りたいものを作って、金額を決めるだけのことで、売れ筋の金額に合わせるとか高い金額のものを作るとかの気持ちはないそうです。
先生を紹介してくださった方から「絶対にお客さまに支持されるから!!」と言われ、ドキドキしながら展示会を準備をいたしました。

いざ、展示会のふたを開けると、先生の作品は予想以上(ほんと失礼ですね。。)にお客さまに好評のうちに大盛会に終えることができました。

通常の展示会ですと盛会に終えることができて「よかった。よかった。。」で終わるのですが、この時どうしてあんなにも三木先生の作品、特に草花をそのままモチーフとした「NAZUNAコレクション」がお客さまに支持されたかを少し考えてみました。


最初にも書きましたが、このジュエリーは三木先生の人柄の分身のような作品たちです。
そしてその人柄は、先生の数々のキャリアからくるハズの威圧的な感じが全くしません。逆にこちらが緊張した分、拍子抜けするくらい気さくで話やすい先生です。この人柄に引かれてお客さまはファンとなられます。

作品の技法に関しても多くは語られませんし、お客さまの好みに合わせてお話をなさいます。通常、私なんかかなりそうですが、自分が作った作品には「こんなに苦労して作ったんですよ!この技術はどこにも真似できませんよ!すごいでしょう!!」とか言ってしまうんですが、先生はそういうことを一切、アピールしないんです。それよりはお客さまの立場に立って、どうしたら使いやすいか、身に付けてより良く見えるかのことなどをアドバイスされるのです。
本当は芸大時代から培われた、誰にも真似ができない伝統技法がどの作品にもすごく繁栄されているのですが、そんなことは説明なしのおかまいなし(笑)
ただ、ただ、お客さまのお好みものを一緒に探してくださったという感じです。
心底、本当にその作品を気に入ってくださったお客さまに買っていただければ1番だと考えておられますので決して押し売りなんかされませんでした。あたりまえですが・・・そう全く商売っ気がありませんでした(笑) 

そうそう、こんなこともありました。NAZUNAのイヤリングが気に入ってくださったお客さまがいらして、ただ少し予算オーバー、一度はあきらめかけられたのですが・・・でも本当にお客さまが気に入っていただいたことが先生自身にも伝わり、逆に先生自身がどうしてもこのお客さまにNAZUNAのイヤリングを使っていただきたくなり、立場逆転(笑)、なんとかお客さまのため買いやすくならないかと・・分割払いの金利交渉、はたまた自作の陶器のプレゼントと、このお客さまと一緒にこられた仲良しのお友達に変身されてました(笑)
こんな感じで、おかげさまで前回の展示会でもたくさんのお客さまにお買い上げいただくことができました。ほんと今までにない不思議な体験でした。


先生の作品には自然の草花を忠実にジュエリーとして映し出すところに目を見張る素晴らしさがあります。その作品には先生の才気が集約されているのですが、それを表に際立たせないところに身に付けたお客さまの心を打つ何かがあるようです。
それは先生の目が木々草花が備えている細かい大事なところや、美しい瞬間を決して見逃さないからだと思います。私なんかが普段何気なく見ていて、全然気がつかない植物の真の姿と美しさを、その鋭い観察力と今まで培われた日本最高の彫金技術でジュエリーとして立体に仕上げられる力があってのことだと思います。

さりげなく、そして見事なまでに。「ああ、ここはこんなにかわいらしかったのか、なるほどよく見れば確かにそう見える、そこまで詳しく観察しておられるのか、ほんとに美しい・・・」

こんなふうに、日頃忘れがちの大切なものを見つけたような幸せな気分にさせてくれるジュエリーは今までありませんでした。。
先生の目を通して表現されたジュエリーたちは気負いや、主張がなく、ただただ、そこに存在して、身に付ける方を優しく飾ってくれます。小さな、さりげない草花のジュエリーから無限の華やかな世界を感じることができます。

何でもこなせる彫金技術を持ちながら、それをひけらかすことなく、流行に流されず、決して従来のやり方を踏襲せずに、感性から湧き出るものを一番大切にして、それを素直に形にされているからこそ、お客さまの心に直接届くことができるジュエリーが作れるのだと思います。


なんだかジュエリーと言うよりは芸術作品の解説のような文章になりましたが、実際、宝石店での展示よりは画廊とかギャラリーでの個展が多いとのこと。
こうした作品を皆様にご紹介できることをスタッフ一同幸せに思っています。
ぜひ機会があれば一度見ていただきたい「三木 稔・NAZUNAコレクション」です。

ええ、出雲で1番の三木先生ファンになっているのは実は私かもしれません(笑)


         

投稿者 kada : 2007年05月24日 12:25

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